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中国・四国地方

湯田温泉(山口県山口市)【幕末維新志士の湯】

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幕末の志士が愛した温泉

「湯田温泉」は山口県山口市の県庁所在地の市街地に湧出する温泉です。泉質は無色透明のアルカリ性単純泉で、泉源は7か所、泉温は64℃、湧出量は1日約2千トンと豊富で、市街地の各所に自由に利用できる無料の足湯があります。湯田温泉駅前には高さ8mの白狐の像「ゆう太」が設置されており、白狐伝説による開湯が伝えられています。

温泉街にある創業300年の老舗旅館「松田屋ホテル」には「維新の湯」なる浴槽があり、かつて幕末の志士達が入浴した事で知られています。1860年に設置された御影石の浴槽は現在も残っており、激動の時代に活躍した志士達と同じ湯に浸かる事ができます。長州藩、薩摩藩、土佐藩といった勤皇の志士では高杉晋作、木戸孝允、伊藤博文、大久保利通、井上馨、大村益次郎、西郷隆盛や坂本龍馬、そして公卿の三条実美らがしばしばホテルで会合し、将来の日本について語り合ったといわれています。

湯田温泉松田屋ホテル
湯田温泉松田屋ホテル / photo by Tzuhsun Hsu

白狐による開湯伝説

「湯田温泉」は別名「白狐の湯」と呼ばれ、白狐による開湯伝説があります。開湯は約600年前とされ、権現山の麓の寺の和尚が白狐が温泉で傷を癒しているのを発見したのがはじまりとされます。寺にある小さな池に毎晩足に傷を負った白狐が訪れて、池の水に足を浸けていました。7日の後にはすっかり傷が癒えました。不思議に思った和尚はその水をすくってみると温かかったので、近隣の百姓に掘らせたところ薬師如来の金の像と共に温泉が湧出しました。その後、和尚は薬師如来の像をお堂を建てて祀る事としました。この像を拝んで温泉に入るとどんな病気も治ると伝えられるようになり、「白狐の湯」として栄える事になったのです。

無料の足湯

湯田温泉足湯
Footbath / by Yu Morita

「湯田温泉」には①湯田温泉観光所前、②湯の香通り、③湯の町通り、④サンフレッシュ山口、⑤井上公園、⑥湯田温泉駅前の6か所に無料の足湯があります。全ての足湯は屋外にありますが屋根が設置されており、雨天の時でも安心です。

全ての足湯は市街地にあるので、散策しながらタオル片手に足湯巡りをするのもおすすめです。観光案内所前の足湯は観光案内所の敷地内に設置されている事もあり、常に多くの観光客で賑わっています。最近は飲泉場も併設されていますが、泉温は60℃以上あるのでさすがに手ですくう事はできません。案内所で「ゆう太」のイラストが描かれた飲泉用のぐい飲みを購入すれば飲む事ができます。

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