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十勝川温泉(北海道河東郡音更町)【泉質はモール泉】【発祥と歴史】

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By: satoshi sawada
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泥炭層から湧き出るモール泉

「十勝川温泉」は北海道道東の帯広市内を流れる十勝川沿いに湧く河東郡音更町の温泉です。十勝川沿いに旅館、ホテル、民宿、飲食店や土産物店が建ち並び、温泉街を形成しています。

泉質は植物性の有機物を多く含むアルカリ性単純泉~弱食塩泉で、「モール泉」としても知られています。「モール泉」とは大昔の植物が堆積した泥炭(亜炭)層から湧き出る温泉です。帯広市や十勝川周辺はかつて湿原が広がり、泥炭が堆積した泥炭(亜炭)層が形成されており、「十勝川温泉」だけでなく帯広市内の地下深くからも植物性の有機物を多く含む「モール泉」が湧出されます。

泥炭(亜炭)由来の温泉は肌にしっとりと馴染む美肌の湯、美人の湯として名高く、現在では「十勝川温泉」には年間約60万人の観光客が訪れている北海道でも人気の観光地です。平成16年度には「十勝川温泉」は次世代に引き継ぎたい北海道の宝物「北海道遺産」にも選定されています。

十勝川温泉の発祥・歴史

湿原地帯が広がる地帯は古来よりアイヌ民族の間では「薬の湯」と語り継がれていましたが、明治33年(1900年)に依馬嘉平(えまかへい)が自然湧出の温泉を沸かして1m四方の湯船で近所の人々と共に利用したのが「十勝川温泉」のはじまりとされています。その後、前田友三郎が手掘り工事、雨宮駒平がボーリング掘削工事をするなどして開発が進み、温泉旅館の数も増え、温泉街として発展していきました。当初は「下土幌温泉」と呼ばれていましたが、「雨宮温泉」と名を変え、最終的に「十勝川温泉」と呼ばれるようになりました。

By: MiNe
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