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東海地方

熱海温泉(静岡県熱海市)【由来と歴史】

東海地方
By: allegro Takahi
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「熱海」の由来

「熱海」とは「熱い海」との事ですが、かつては海底から熱い温泉が湧き出ていました。

現在でも「熱海」の総源泉数は500以上ともいわれ、毎分1万8千リットルの総湧出量があり、湧出温度の平均温度は約63℃と高く、海底から湧き出る温泉は周辺海域に多大な影響を与えていました。

海底から熱湯が湧き出る「熱い海」であった事から、以来「熱海(あつうみ)」と呼ばれるようになりました。

「熱海温泉」の開湯は奈良時代の西暦749年とされていますが、当時は海底から湧出する温泉で魚介類が生息できず漁もできない状態だったとの事です。

そこで万巻上人が薬師如来に祈祷して海中の源泉を山の中腹に現在もある「大湯間欠泉の地」に線脈を移して、湯前神社をつくったとされています。

熱海温泉
熱海温泉 / photo by allegro Takahi

日本三大温泉場

「熱海温泉」は別府温泉伊東温泉と並ぶ「日本三大温泉場」の一つです。

熱海七湯

「熱海温泉」には総源泉数が500以上あるといわれていますが、その中でも「熱海七湯」と呼ばれる七つの温泉が有名です。

「熱海七湯」は現在でも残っていますが湯量は少ないので入浴できる施設はなく、熱海温泉の歴史を知る観光施設として存在しています。

「熱海七湯」は熱海市銀座通りの周辺にあり、「大湯」、「野中の湯」、「佐治郎の湯」、「風呂の湯」、「清左衛門の湯」、「河原湯」、「小沢の湯」の七つです。

中でも「大湯」はかつて熱海の温泉の代表格として家康も利用し、「御汲湯」として献上される温泉はここから汲まれたものでした。

山の中腹の「湯前神社」の近くにあり、「大湯間歇泉」としてお湯と蒸気を噴出していました。

関東大震災以後は湧出量が減り、現在では熱海の湯のシンボル的存在として人工的に整備されており、噴出と休止を繰り返しています。

熱海の大湯間欠泉

熱海市上宿町の湯前神社の手前には「熱海七湯」の一つ「大湯間欠泉」があります。

現在は自噴しておらず、人工的に噴出と停止を繰り返す人工間欠泉として整備されています。

かつては数百ある熱海の源泉の一つとして自然に噴出していましたが、関東大震災が起こった大正12年(1923年)に噴出量が減少し、最終的に止まってしまいました。

自噴していた当時にはアメリカのイエローストーン公園のオールドフェイスフル、アイスランドのグレートガイザーと並ぶ世界三大間欠泉の一つと呼ばれていました。

昭和37年(1962年)には熱海温泉の観光シンボルの人工間欠泉として整備され、市の文化財ともなっています。

現在はポンプを使用して噴出3分間、停止4分間を繰り返しています。

熱海銀座通り商店街を山側に歩いていくとニューフジヤホテルがあり、その敷地内にあります。熱海駅から徒歩で約20分。

河原湯

「熱海七湯」の一つである「河原湯」は熱海市銀座通り、国道135号線上り沿いの商工会議所の近くにあります。

昔はゴロゴロとした石の河原にあちこちから温泉が湧き出ていました。豊富な湯量の熱海でも昔は庶民が気軽に利用できるものではなく、寛文6年(1666年)に小田原城主であった稲葉美濃守が地元住民の為の浴室を整備、その浴室の屋根が河原だった事から瓦湯と呼ばれたといわれています。

現在は観光用に展示されているだけで入浴はできません。

徳川家御用達の湯

「熱海温泉」が全国の温泉の中でも一際栄えたのは徳川家康に気に入られたからに他なりません。

徳川家康は慶弔2年と慶弔9年(1604年)に「熱海温泉」に訪れていますが、慶弔9年には2人の息子の徳川義直と徳川頼宣を共に1週間滞在しています。

家康は熱海の湯を大層気に入ったらしく、吉川広家の病気見舞いと称して熱海の湯を京都まで運ばせるほどでした。実際、熱海の湯は4代将軍徳川家綱の時代(1667年)から「御汲湯」と称して、熱海の「大湯」から温泉を湯樽に詰めて江戸のお城まで運搬されるようになったのです。

湯樽を御輿の様に組んだ木材の運搬具に載せて何人もの屈強な男達で担ぎ、はるばる江戸まで運んでいったというから驚きです。

後に陸路ではなく海路で輸送したとの事ですが、「御汲湯」は歴代の将軍に献上され続けたのです。

熱海の旅館・ホテル

熱海温泉
熱海温泉 by Junpei Abe

熱海では観光関連産業が主要な役割を占めており、市内では海岸沿いから山側に数多くの旅館やホテルが立ち並んでいます。

熱海温泉旅館組合には70件以上の旅館・ホテルが加盟しており、市人口約4万人の雇用の受け皿ともなっています。

高度経済成長時代には首都圏に近い交通の利便性から一大観光温泉地・保養地として繁栄しましたが、バブル崩壊後は団体旅行・社員旅行やリゾートブームの縮小と共に宿泊者数及び旅館・ホテルの数も減少しました。

横山大観ゆかりの伝統的な高級旅館「大観荘」などもありますが、近年は温泉ブームの到来と共に家族や少人数での旅行にターゲットを合わせて営業を続けている旅館やホテルが数多くあります。

旅館・ホテル一覧

熱海大観荘、紀州鉄道熱海ホテル、熱海 オーシャンホテル、竜宮閣、月の栖熱海聚楽ホテル、熱海温泉湯宿 一番地、アタミシーズンホテル、ホテル夢いろは、大月ホテル和風館、湯宿 みかんの木、熱海シーサイド・スパ&リゾート、古屋旅館、ホテルかつら、HOTEL MICURAS、熱海 さくらや旅館、KKRホテル熱海、リゾーピア熱海、三平荘、山木旅館、ニューフジヤホテル、白馬荘、料理旅館 渚館、ホテル貫一、大江戸温泉物語あたみ、芳泉閣、連月荘、旅館 静香、法悦、ほり多、リラックスリゾートホテル、ホテルニューアカオロイヤルウイング、ホテルニューアカオ、熱海 後楽園ホテル、秀花園 湯の花膳、やすらぎの宿 みのや、ホテル サンミ倶楽部、ホテル大野屋、ホテル ニュータカハシ、熱海 玉の湯ホテル、旅館 立花、花の館 染井、熱海 金城館、あたみ石亭、新かどや、迎賓館 熱海小嵐亭、旅の宿 かみむら、熱海の奥座敷 山の上ホテル、星野リゾート リゾナーレ熱海、かんぽの宿熱海 別館、湯之宿 おお川、伊東園ホテル熱海館、ホテルサンミ倶楽部 別館、ビジネスホテル瑞宝荘、離れの宿 ほのか、熱海 ふふ、熱海ホテルパイプのけむり、ウオミサキホテル、ブリーズベイシーサイドリゾート熱海、かんぽの宿 熱海本館、うたゆの宿熱海四季ホテル

旅館・ホテルランキング

熱海には数多くの旅館・ホテルがあって選択には迷ってしまいますが、様々なランキングを参考にしても良いと思います。

高級旅館から格安旅館までありますが、料金、サービス、施設などを利用者の目線で評価した口コミサイトを見るのもおススメです。

もちろん、時間やニーズと共に評価は変動しますので鵜呑みにする事はできませんが、参考にする事はできるでしょう。

以下の旅館・ホテルは複数のメディアやサイトで高評価を得ているので参考にするのも良いと思います。

熱海ニューフジヤホテル、 熱海後楽園ホテル、 熱海シーサイド・スパ&リゾート、リゾーピア熱海、 ホテルニューアカオ、 大江戸温泉物語、湯宿みかんの木、熱海温泉古谷旅館、秀花園湯の花膳、月のあかり。

熱海の日帰り温泉

熱海温泉といえば宿泊旅行が定番ですが、日帰りでも入浴できる旅館やホテルがあります。

首都圏から新幹線で1時間程度で行けますので、日帰りでも十分入浴できます。

又、施設によっては入浴だけでなく休憩・食事と組み合わせた利用も可能です。

熱海温泉旅館組合では日帰り入浴、休憩、食事の全て又は一部ができる旅館・ホテルを以下のごとく紹介しています。

やすらぎの宿みのや、熱海後楽園ホテル(みさき館)、KKRホテル熱海、かんぽの宿 熱海別館、料理旅館 渚館、湯宿 みかんの木、ホテルニューアカオ、ホテルロイヤルウイング、新かどや、大月ホテル和風館、湯の宿おお川、HOTEL MICURAS、月の栖熱海聚楽ホテル。

熱海の観光スポット

熱海には温泉だけでなく数多くの観光スポットがあります。

海岸沿いという事で、熱海サンビーチ、長浜海水浴場、熱海マリーナ、遊覧船サンレモ、錦ヶ浦などに観光客が訪れます。

熱海サンビーチから熱海港は昭和27年から続く熱海海上花火大会の観覧場所ともなっており、熱海では年間を通して頻繁に花火大会が行われています。

又、早咲きの梅が400本以上植えられている熱海梅園では毎年1月~3月に熱海梅園梅まつりが開催されています。魚見崎周辺の錦ヶ浦は朝日が綺麗な光となって見えるので名付けられたといわれています。

近くには1959(昭和34)年に観光の為に建築された熱海城があります。

熱海城は歴史上実在した城ではありませんが、外観5重、内部9階の天守閣を備えた立派な城で、周囲に植えられた200本以上の桜もあり、人気の観光スポットとなっています。

熱海温泉観光マップ

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