阿寒湖畔の自然に囲まれた温泉
「阿寒湖温泉」は北海道東部の釧路市阿寒町阿寒湖温泉にある温泉です。
特別天然記念物のマリモが生息する湖として有名な阿寒湖畔の南岸に旅館、ホテル、飲食店、土産物店などが立ち並び、温泉街を形成しています。
宿泊施設の多くは湖岸に面していて、部屋からは阿寒湖と周囲の樹林帯の美しい景色を眺める事ができます。
釧路駅からバスで約2時間と郊外にあり、一帯にはエゾシカ、大鷲、オオハクチョウ、タンチョウヅルやヒグマなど野生動物が生息し、阿寒湖全域は昭和9年(1934年)に阿寒国立公園に指定されています。
また、阿寒湖にはマリモ、ヒメマス、ワカサギ、ウチダザリガニなどが生息しており、まさに大自然の宝庫となっています。
また、温泉街の一角には北海道最大のアイヌ民族の集落である「アイヌコタン」があり、アイヌ民族の音楽、舞踏、民芸品などに触れる事ができる観光施設として賑わっています。
阿寒湖温泉の開湯・歴史
「阿寒湖温泉」の開湯は140年前とされますが、安政5年(1858年)に北海道の名付け親である松浦武四郎が訪れて発見した際には既にアイヌ民族が自然湧出している温泉を利用していました。
明治45年(1912年)には旅館ができましたが、しばらくは自然湧出の温泉をそのまま利用していました。
昭和36年にはボーリングによる泉源開発が行われ、現在までに20本以上のボーリング掘削が行われています。現在の源泉数は14、泉質は単純温泉や硫黄泉など、泉温は平均56℃です。
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