温泉が川となって流れる「川湯温泉」
「川湯温泉」は北海道東部の屈斜路湖と摩周湖の間にある川上郡弟子屈町の温泉です。
東に摩周湖、西に屈斜路湖を望み、熱源となる硫黄山の麓にあり、温泉街の中に温泉が川になって流れる温泉川があります。
「川湯温泉」はこの湧き出る温泉が川のようになって流れる「川湯」が由来となっています。
温泉川の源流の湯元付近に旅館、ホテル、土産物店や飲食店が軒を連ねて温泉街を形成しています。
街中に温泉川が流れて湯煙があちこちで立ち上り、一帯は近くに硫黄山があるように硫黄を含む地層で硫黄臭が漂っています。
硫黄を含む温泉の泉質は草津温泉と似た酸性の強い明礬泉で、釘を湯に浸けておくと2週間ほどで溶けてなくなってしまうほどです。
川湯温泉の発祥・歴史
開湯は明治37年(1904年)に新潟県出身の浅野清次が赤エゾ松の木で建てたロシア風建築の温泉宿を開業したのがはじまりとされています。
周囲は原生林に囲まれた中でわずか1軒の温泉宿は大正末期まで営業を続けました。
昭和9年(1934年)には一帯が阿寒国立公園に指定されて宿泊客は増えましたが、戦時中は激減し、戦後は1953年に公開された映画「君の名は」で屈斜路湖周辺がロケ地になった事で再び宿泊客が増加しました。
「川湯温泉」は「巨人、大鵬、卵焼き」で知られる横綱大鵬の出身地で、街には「川湯相撲記念館」があります。
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