伊東温泉(静岡県伊東市)

全国有数の温泉資源

「伊東温泉」は源泉数700本以上、毎分3万2千リットル以上の湧出量を誇る静岡県伊東市の温泉です。別府、由布院、奥飛騨といった温泉地に次ぐほどの豊富な温泉資源があり、別府、由布院と並ぶ日本三大温泉です。熱海温泉と共に伊豆を代表する伊東温泉は、伊東駅前から海岸方向に温泉街が広がり、宿泊施設は500軒以上ともいわれ、共同浴場も10軒程度あります。


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熱海と並ぶ伊豆の代表的温泉

「伊東温泉」は伊豆半島東側の熱海温泉の南に位置する温泉で、伊東市は熱海市と同様に「国際観光温泉文化都市」に指定されています。「国際観光温泉文化都市」の目的は「伊東国産観光温泉文化都市建設法」(昭和25年制定)によれば「国際文化の向上を図り、世界恒久平和の理想を達成するとともに観光温泉資源の開発によつて経済復興に寄与するため、伊東市を国際観光温泉文化都市として建設すること」とあります。「国際観光温泉文化都市」に指定されたのは全国でも伊東市、熱海市、別府市、松山市といった少数の都市しかなく、熱海と同じく伊東がいかに温泉観光に重点を置いているのかがわかります。


伊東 / sabamiso

 

徳川家光への献上湯

「伊東温泉」は慶安3年(1650年)に江戸幕府三代将軍徳川家光への「献上湯」を行った事で知られています。「伊東温泉」の開湯は平安時代といわれ、江戸時代には既に温泉地として開かれていました。病気がちで療養を必要とした家光に温泉によって回復してもらおうと選ばれたのが「伊東温泉」の湯でした。温泉の湯は樽に詰められて船で江戸まで運ばれ、家光は江戸城の浴室にてじっくりと「伊東温泉」の湯を堪能したようです。温泉療養によって家光の容態は次第に回復し、温泉療養を勧めた顧問医師(典医)達を労ったとも伝えられています。こうして「伊東温泉」の湯は将軍様の病を治した湯としてその効能の高さが評判となり、各地から湯治客が訪れるようになりました。将軍様に献上を行った湯は「和田湯」という地元の名主の下田氏が開いた湯小屋の温泉を使用したのですが、実は現在でもその「和田湯」が「和田湯会館」として営業しています。伊東市竹の内にある共同浴場「和田湯会館」は伊東最古の源泉として、また徳川家光に献上した湯として歴史と伝統がありますが、手頃な料金で日帰り客でも入れる共同浴場として利用できます。

 

七福神の湯

「伊東温泉」には「七福神の湯」と呼ばれる共同浴場があります。恵比寿様など「七福神」にちなんだ温泉で、各共同浴場には「七福神」の像が祀られています。恵比寿神は「恵比寿あらいの湯(新井湯)」、大黒天神は「松原温泉会館・大黒天の湯」、毘沙門天王は「毘沙門天芝の湯」、弁財天は「湯川弁天の湯」、寿老神は「和田寿老神の湯(和田湯)」、布袋尊は「岡布袋の湯」、「小川布袋の湯」、福禄寿は「鎌田福禄寿の湯(鎌田湯)」の八つの温泉です。七福神なのに八湯となっていますが、布袋尊が2湯を兼ねています。「七福神の湯」は全て共同浴場なので、銭湯感覚で200~500円程度の料金で利用できます。「伊東温泉」で由緒ある「和田湯」もあるので、時間があれば「七福神の湯」巡りをしてみるのもお勧めです。

 

東海館


Ryokan – Japanese inn / ivva

「東海館」は昭和3年(1928年)に創業した木造3階建ての温泉旅館です。稲葉安太郎氏が創業し、昭和13年(1938)頃と昭和24年(1949年)頃に増築をしたりしましたが、平成9年(1997年)に70年の歴史に幕を閉じました。伊東市街には当時は3階建ての建物は珍しく、3階からは伊東の町並みや天城山が良く見えたそうです。昭和初期の建物で伊東の温泉情緒を今に伝えるものとして平成11年(1999年)に伊東市文化財に指定されており、館内を見学する事ができます。旅館としては営業していませんが、温泉に限って土日祝日や特定日などに立ち寄り湯として利用する事ができます。

 

日帰り入浴・温泉

豊富な温泉資源がある伊東温泉には日帰りで入浴できる温泉も多くあります。前述の七福神の湯、東海館に加えて、伊東マリンタウンシーサイドスパ、赤沢日帰り温泉館、リゾートセンターみのり、ホテルアンビエント伊豆高原本館、伊豆高原の湯などがあります。七福神の湯の一つである子持湯は正式名称は湯川第一浴場で、伊東市湯川にある公衆浴場です。伊東駅前の雑居ビルの地下にあるという珍しいロケーションで、入口には「湯の町伊東温泉大衆浴場」、「子持湯」と書かれた看板が掲げてあります。看板傍のビルの階段を下へ降りていくと浴場と番台があって、入浴料を受付の方に支払う仕組みになっています。地下なので露天風呂はなく、男女別の内湯と家族風呂があるだけとなっています。内風呂は3~4人入れば一杯といった小さな浴槽ですが、駅前の立地条件の良さに加えて泉質も良く料金は250円と公衆浴場としては人気があるようです。家族風呂もかなり小さな浴槽ですが、こちらは料金は350円と破格の安さとなっています。湯川弁天の湯、湯川第二浴場は子持湯と同じ伊東市湯川にある共同浴場です。伊東駅から徒歩約5分の路地裏にある浴場で少々道に迷いやすいですが、観光マップや看板を頼りに探す事ができます。こちらも内湯のみの浴場ですが、子持湯よりは広めの浴槽なのでゆったりと入れそうです。汐留の湯、湯川第三浴場は国道135号線沿いの海岸近くにありますが、伊東駅から徒歩約7分と車でも徒歩でもアクセスできます。男女別の内風呂を備え、昔の銭湯といった趣で地元民に人気がある温泉です。松原大黒天神の湯、松原浴場は伊東駅から徒歩約10分の住宅街の中の松原温泉会館内にあります。駐車場はないので車の場合は近くのコインパーキング等に止めましょう。入口前には大黒天の石像が飾られており、玄関には大黒天の絵が描かれた暖簾が架かっています。大黒天神の湯は昔子宝に恵まれずにいた漁師が大黒天様のお告げで温泉を掘り当ててその湯に浸かった所、その後めでたく子を授かったとの言い伝えが名前の由来です。泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、男女別内湯と貸切風呂があります。和田寿老神の湯、和田湯は伊東温泉最古の歴史を誇る伊東市竹の内にある共同浴場です。前述の将軍献上の湯とは和田湯の事で、江戸幕府三代将軍家光に湯を船で運んで献上した歴史があります。開湯は江戸時代より前の慶長3年(1598年)に下田氏が湯小屋を開いたのがはじまりで、長い歴史がある伊東温泉を代表する温泉です。建物はリニューアルされて和田湯会館として、3階建ての1階部分が浴場となっています。外壁には「江戸幕府将軍献上の湯 大名方入湯 伊東温泉最古の歴史を誇る和田の大湯」と大きく書かれています。岡布袋の湯は伊東市岡財産区が管理運営する共同浴場です。男女別の内湯が2つずつと貸切風呂があります。2つの浴槽はあつ湯とぬる湯と温度差のある浴槽となっており、それぞれ4人ほどが入れる大きさです。浴場前には布袋様の石像が祀られており、中の券売機で入浴券を購入する仕組みになっています。鎌田福禄寿の湯、鎌田湯は伊東市の中心部から離れていますが、南伊東駅から徒歩5分の伊東市宮川町にある共同浴場です。男女別の内湯と貸切風呂があります。昭和13年に温泉が湧出した当時の写真が掲示されています。毘沙門天芝の湯は国道135号線波止場入口交差点を南へ入った110号線傍にある伊東市芝町の共同浴場です。伊東市内では最大規模の共同浴場で、玖須美温泉会館の1階にあります。2階と3階は地区の集会場になっており、会館前に駐車場があります。比較的新しく綺麗な建物ですが、元々は漁港近くの静海浴場が1999年に移転してリニューアルオープンしたものです。浴場前にはダルマに囲まれた毘沙門天様の石像が祀られており、七福神の湯の一つであることがわかります。浴場には男女別の内湯と5つの貸切家族風呂があります。恵比寿あらいの湯、新井湯は国道135号線沿いの伊東漁港近くにある伊東市新井の共同浴場です。漁業の神様である恵比寿様が祀られている浴場で、七福神の湯の一つです。

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