高濃度の炭酸泉
「長湯温泉」は大分県南西部の久住連山東麓の丘陵地に湧く竹田市直入の温泉です。直入町は久住連山東麓の標高300~1000メートルの丘陵地に広がる町で、直入町を流れる芹川沿いに十数軒の宿泊施設があります。
泉質は「二酸化炭素泉」と「炭酸水素塩泉」で、63か所の源泉があります。
「長湯温泉」は「日本一の炭酸泉」と呼ばれる高濃度の炭酸泉が有名で、温泉療養地として知られるドイツと深い交流があり、バートクロチンゲン市とは姉妹都市提携を結んでいます。昭和初期にはドイツで温泉療養学を学んだ松尾武幸博士は長湯温泉の泉質を研究し、「飲んで効き、長湯して効く、長湯の湯は胃腸心臓に血の薬」と称賛しています。
また、田山花袋、川端康成、与謝野鉄幹、与謝野晶子夫妻、野口雨情、種田山頭火、北原白秋など数多くの文人墨客が訪れています。
温泉療養文化館「御前湯」
「長湯温泉」のシンボル的存在ともいえるのが、平成10年にオープンした木造3階建てのドイツ風モダン建築の日帰り入浴施設、温泉療養文化館「御前湯」です。「御前湯」は竹田市の市営温泉で、3つの源泉があり、源泉かけ流しの温泉です。
市営の温泉という事で入浴料は市民は大人300円ですが、市外の大人は500円となっています。内風呂、露天風呂、サウナ、貸切風呂があり、休憩室や食事処もあります。食事処は施設独自のシステムを採用しており、施設内に厨房はなく、近隣の飲食店から出前を取るサービスを行っています。
ラムネ温泉館
「ラムネ温泉館」は大丸旅館の外湯ですが、日帰り入浴可能な温泉施設です。旅館宿泊者は無料で利用できますが、日帰り入浴の場合は大人500円で利用できます。「ラムネ温泉」と称されるように高濃度の炭酸泉が特徴で、温泉に入れば体に炭酸の気泡が纏わりつくのが良くわかります。男女別の内風呂と露天風呂、貸切風呂、サウナ、シャワーや休憩室があり、美術館も併設されていて温泉利用者は無料で観覧できます。
歴史温泉伝承館「万象の湯」
「万象の湯」は平成19年に農協の跡地に建てられた大型の日帰り入浴温泉施設です。温泉棟、食堂棟、リラクゼーション棟、宿泊棟からなり、温泉棟には内風呂、露天風呂、ブクブク水風呂、足湯などがあり、全て源泉かけ流しです。食堂棟では医師が監修した薬膳料理をバイキング形式で楽しめます。
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