平成25年に開湯555年を迎えた温泉
「かみのやま温泉」は山形県南東部の上山市の温泉です。
温泉街は湯町、新湯、十日町、河崎、高松、葉山、金瓶の7つの地区に分かれ、7つの地区を合わせて「上山(かみのやま)温泉」もしくは「上山温泉郷」と称しています。
温泉街には湯町の湯、新湯、澤の湯、葉山、二日町ふれあいの湯、中湯、下大湯、新丁、上の湯の7軒の共同浴場があります。
市内各所には新湯の足湯、上山城の足湯、葉山温泉の足湯、前川橋の足湯、湯町の足湯もあって、無料で利用できます。
かみのやま温泉の開湯・歴史
開湯は室町時代の長禄2年(1458年)に現在の佐賀県、肥前の国出身の旅の僧侶月秀が一羽の鶴が傷ついた脛を沼地に湧く温泉で癒していたのを発見したのがはじまりとされています。
鶴が傷ついた脛を癒していた事に因んで「鶴脛(つるはぎ)の湯」と呼ばれるようになりました。
江戸時代には温泉街と周辺一帯は上山藩の統治下に置かれ、上山城の城下町、参勤交代の宿場町、そして「かみのやま温泉」の温泉街として繁栄するようになりました。
当時は会津の東山温泉、鶴岡の湯野浜温泉と共に「奥羽三楽湯」の一つとして栄えたのです。
温泉は藩政時代には藩の管理となり、寛永2年(1625年)には初代藩主松平重忠が共同浴場「下大湯」を庶民に開放しました。
他にも「鶴の湯」、1684年には「中湯」と次々と共同浴場が造られ、現在では7カ所の共同浴場があります。
各浴場は浴槽も小さくこじんまりした施設ですが、入浴料は大人80円~150円と非常に安いです。
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