蔵王権現の湯治場
「遠刈田温泉」は蔵王連峰東麓の蔵王山系から流れる松川河畔にある宮城県刈田郡蔵王町の温泉です。
宮城県と山形県の県境を跨いで蔵王連峰が聳えていますが、宮城県側には「遠刈田温泉」、「青根温泉」、「我々温泉」がある一方、山形県側には「蔵王温泉」や「上山温泉」があります。
「遠刈田温泉」の温泉街には「神の湯」と「壽の湯」の2つの共同浴場があり、15軒ほどの旅館が営業しています。
泉質は硫酸塩泉や塩化物泉で、泉温は70℃、源泉数は83本です。
遠刈田温泉の開湯の歴史
開湯は慶長6年(1601年)に金売橘次が金山発掘の際に温泉を掘り当てたとされており、「遠刈田温泉」は現在の「刈田嶺神社」である蔵王権現へ登拝する際の宿場町、湯治場として発展しました。
また、温泉の開湯には伝説があり、昔松川の上流にある不動滝に棲んでいた大うなぎが三階滝の大蟹と決戦し、敗れて切られた尾が温泉地に流れ着いたと伝えらえています。
大うなぎの尾が流れ着いた事から足腰に効能がある温泉として長らく利用されてきました。
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