水上温泉(群馬県利根郡みなかみ町)

谷川岳南麓の温泉地

「水上温泉」は群馬県北部の新潟県との県境にある谷川岳南麓の利根川上流沿いに広がる利根郡みなかみ町の温泉地です。谷川岳の麓で利根川の清流の大自然に囲まれた「水上温泉」は都会の喧騒から離れて静養でき、諏訪峡や水上峡に代表される渓谷美の温泉地として、数多くの文人に愛されてきました。与謝野晶子、太宰治、北原白秋、川端康成、そして若山牧水は「みなかみ紀行」で温泉を綴っており、また利根川を「大渦のうづまきあがり音もなしうねりなだれて岩を掩へども」と歌っています。


水上温泉郷 / Kentaro Ohno

泉質は硫酸塩泉、源泉数は10、泉温38~50℃、毎分1,300リットルの湧出量です。日本一の流域面積の利根川ですが、「水上温泉」一帯付近では川幅も短くなり、川の流れが激しくなるのでカヌーやラフティングといったスポーツも盛んに行われています。


諏訪峡 / Kentaro Ohno

また、「水上温泉」を含めた利根川流域に点在する谷川、うのせ、湯檜曽、向山、宝川、上野原、湯の小屋の8つの温泉を総じて「奥利根温泉郷」と呼んでいます。開湯は永禄年間(1558年~)に健明寺の海翁文寿住職が利根川沿いの崖の洞穴から湧き出る源泉を発見したと伝えられています。清水トンネルが開通するまでは訪れる客も少なく秘境の温泉といった感じでしたが、トンネルの開通、そして上越線の開通により交通の便も良くなり、温泉宿も増えて客数も増加していきました。現在では渓谷沿いに大小20軒ほどの温泉宿、土産物屋、飲食店や遊技場が軒を連ねています。

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