土湯温泉(福島県福島市)

荒川の渓流沿いに湧く温泉

「土湯温泉」は福島県の吾妻山と安達太良山から流れる荒川の渓流沿いに湧く福島市西部の温泉です。福島駅より約16㎞離れています。荒川の上流沿いに旅館やホテルが立ち並び、共同浴場や足湯があって温泉街を形成しています。源泉は温泉街から約2㎞上流の源流に近い地中から高温の水蒸気と温泉が湧きだしており、温泉街に引き湯されています。泉質は単純温泉、炭酸水素塩泉、硫黄泉、鉄泉など10種類で、毎分1,800リットルと豊富な湧出量があります。


土湯温泉街 / nimame

 

開湯伝説

開湯には2つの伝説があり、1つは聖徳太子、もう一つは大穴貴命(おおあなむちのみこと)に由来しています。一つは用明2年(587年)、聖徳太子が病床の父、用明天皇の回復祈願と仏教の不況を目的に秦野河勝が東国に派遣されました。しかし、秦野は半身不随の病に侵されてしまった所、太子が夢枕に立って「土湯温泉」の在り処を告げたといわれています。「岩代国(現在の福島市南西部)の突き湯に霊湯あり。そこで湯治せよ」と告げられた秦野は温泉に入ると病が癒えたと伝えられています。温泉街から石段を登った高台には聖徳太子堂があり、太子が父の病気回復を願って自ら彫ったといわれる孝養像が今も祀られています。もう一つの説は神話の時代にまで遡り、大穴貴命が荒川のほとりを鉾で突いたところ、温泉が湧きでたと伝えられています。鉾で突いた事から「突き湯」と名付けられましたが、後に「突き湯」が転じて「土湯」となったといわれています。

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