飯坂温泉(福島県福島市飯坂町)

奥州三名湯の一つ

「飯坂温泉」は福島県福島市北東部の飯坂町を流れる摺上川近くに湧く温泉です。宮城県の「鳴子温泉」、「秋保温泉」と共に「奥州三名湯」に数えられています。摺上川の両岸に数十軒のホテルや旅館が立ち並び、飲食店や土産物店などが軒を連ねて温泉街を形成しています。また、「飯坂温泉」には鯖湖湯、十綱湯、仙気の湯、切湯、導専の湯、大門の湯、八幡の湯、天王寺穴原湯、波来湯(はこゆ)の9つの共同浴場があります。「飯坂温泉」はかつて「鯖湖の湯」と呼ばれており、日本武尊や松尾芭蕉も湯に浸かったといわれています。共同浴場の「鯖湖湯」は明治22年に建築された日本最古の木造建築の共同浴場でしたが、平成5年(1993年)に当初の雰囲気を残したまま改築されていて、「飯坂温泉」のシンボルともなっています。


福島飯坂温泉 / odysseygate

開湯伝説は約二千年前の日本武尊の東征の時代まで遡ります。東夷東征の際に病にかかった日本武尊が「佐波子湯」に浸かった所、病が癒えたと伝えられています。元禄2年(1689年)には松尾芭蕉が奥の細道の途中に立ち寄り、「飯塚」と紹介しています。当時周辺一帯は飯坂村と呼ばれ、温泉宿が4軒、戸数74戸、人口326人と観光客を受け入れる様な大きな温泉地ではありませんでした。芭蕉一行は温泉地近くの豪族の佐藤氏の菩提寺である「医王寺」に立ち寄っています。飯坂村の温泉という事で、後に「飯坂温泉」と呼ばれるようになりました。芭蕉以外にも正岡子規や与謝野晶子も訪れており、与謝野晶子は「我浸る寒水石の湯槽にも月のさし入る飯坂の里」と詠んでいます。

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