由布院温泉(大分県由布市湯布院町)

別府の奥座敷「由布院温泉」

「由布院温泉」は大分県由布市湯布院町の標高1584mの由布岳の南西山麓に広がる盆地に湧出する温泉です。九州北東部大分県由布市の「由布院温泉」はかつて塚原温泉と共に別府十湯と称されましたが、現在は別府の奥座敷「由布院温泉」として人気を集めています。ちなみに、「別府温泉」は現在は別府八湯として取り上げられる事が多いです。「由布院温泉」は自噴と動力による温泉湧出量は毎分約4万リットルと全国3位の豊富な湧出量があり、源泉は852本と「別府温泉」に次ぐ全国2位の数があります。


湯布院 / ml0716

 

自然と調和した温泉「由布院温泉」

「由布院温泉」は全国的にも知名度があり人気が高くて年間約400万人もの観光客が訪れる温泉ですが、温泉街全体は小規模な宿泊施設、飲食施設、土産物屋や文化施設が立ち並ぶお洒落な雰囲気があります。大きな温泉街にありがちな数百人が宿泊可能なホテルやレジャー、スパ施設の様な大規模な施設はなく、こじんまりした静かな佇まいの施設が多いです。由布院駅前から金鱗湖へ続く湯の坪街道の両側には地元の特産を販売する土産物屋や地元の名物を味わえる飲食店や絵画、陶芸、彫刻、音楽などの展示や販売を行う施設などが立ち並びます。温泉街は由布岳を筆頭に周囲を1千メートル級の山々に囲まれた自然豊かな環境で、さらに金鱗湖は湖底から温泉と清水が湧出して湯煙が立ち込めて朝霧となる「由布院温泉」随一の名所となっています。


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金麟湖 / alberth2

 

「由布院」と「湯布院」

「由布院温泉」と「湯布院温泉」では一体どちらが正しい表記なのでしょうか。一般的には「由布院温泉」と紹介される事が多く、観光協会も「由布院温泉観光協会」と書きますが、だからといって「湯布院温泉」が間違いというわけでもありません。「由布院」と「湯布院」と2つの表記があるのは温泉の歴史を知る必要があります。昭和30年(1955年)に由布院町と湯平村が合併して「湯布院町」となりましたが、温泉はそれまで「由布院温泉」と扱われていた為にそのまま「由布院」として呼ばれていました。町名が「湯布院」なので「湯布院温泉」と表記される事もありますが、観光ガイドなどには「由布院温泉」と書かれる事が多いようです。

 

共同浴場

由布院温泉では高級旅館も多々ありますが、気軽に日帰り入浴ができる共同浴場もあります。下ん湯、ゆのつぼ温泉、荒木共同浴場、石武温泉、石松温泉加勢の湯、橋の元温泉、田中市共同浴場、堂本の湯などです。これらの共同浴場は元々は地元の住民が利用する為にあった浴場ですが、一般利用も可能な場となっています。利用料金は無料、寸志、100円、200円と総じて安いですが、施設は簡素で浴槽も小さいので承知の上で利用する事が必要です。ほとんどが観光客向けの施設ではないので、一般利用の際は地元民の利用を尊重しつつ、湯をお借りする様な気持ちが大切です。下ん湯(したんゆ)は温泉が湖底から湧き出る金鱗湖の畔にある茅葺屋根の共同浴場で、内湯と外湯を備えています。内湯から露天までは壁が抜けていて金鱗湖が良く見えますが、同時に外からも見えてしまうので注意が必要です。利用料金は200円ですが、受付もない無人販売所の様に料金箱に自主的に入れる事になっています。ゆのつぼ温泉は金鱗湖から流れる湯の坪川のほとりにある共同浴場です。江戸時代の文献にも登場しているほどの歴史のある温泉ですが、建物自体は平成7年(1995年)にリニューアルされており、檜と御影石の浴室と共同浴場らしからぬ贅沢な造りです。下ん湯同様に無人の浴場なので入口の料金箱に200円を入れて利用します。こちらは露天風呂はなくて内湯のみですが、男女別の浴室に分かれていて壁もあるので安心して入る事ができます。又、18時以降は地元民専用となるため、観光客は日中に利用するようにとされています。乙丸温泉館は由布院駅から徒歩5分ほどの由布見通りにある共同浴場です。男女別の内湯があり、2階の大広間で休憩もできます。川西温泉は大分自動車道由布院ICから国道210号線を大分方面へ5㎞ほどの農村交流センターの敷地内にあります。敷地内にある川西農産物直売所の隣にあり、センターの駐車場を利用できます。こちらの共同浴場も無人ですが、入口に遊園地や改札口にあるような回転式のゲートがあって、入浴料の100円を投入すれば中に入れる仕組みになっています。男女別の内湯があり、1度に10人ほどは入れるほどの大きさです。

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